ある日の整える農と癒しの時間~自然の中で育ったA様の場合

自然の多いところに行くと、なんだかホッとする。
畑や田んぼ、自給自足みたいな暮らしにも、ちょっと憧れがある。
でも、いざ自分でやるとなると、ちょっとハードルが高いなぁ、となって何もできない。
そんな方、意外と多いんじゃないでしょうか?

土に触れて、体を動かして、そのあと鍼灸マッサージの施術体験も受けられる
「整える農と癒しの時間」の開催報告、第2弾です。

第一弾の開催報告はこちら

今回は、A様の場合をご紹介します。

自然の中で育ったA様、「やってみたい」けどハードルが高い

A様のご実家は岡山。
昔は自然豊かな環境で暮らしていたそうで、その影響か、今でも自然の多いところに来ると落ち着くんだそうです。

だから、農作業や自給自足的なことにも興味がある。
だけど、自分でやるとなるとなかなかハードルが高くて、結局何もやれていないのが現状…。
そんな中、私がやっていることを「面白いな」と思って来てくださいました。

そういう、ちょっとした好奇心で実際行動してくれる気持ちがうれしい!

準備体操〜ひもトレとの偶然の再会

まずは準備体操。
今回も、手芸用の紐を体に巻いて行う「ひもトレ」をご紹介しました。

と思ったら、なんとA様、以前にやったことがあるとのこと!
でも、いつの間にかやらなくなってしまっていたそうです。

あるあるですよね。
いいと分かっていても、続かない。
私も実はそういうもの、たくさんあります(;^_^A

今回久々にやってみて、やっぱり体が変化するんだ、ということを改めて実感していただけたようで、
「これからやっぱりやります」
と言ってもらえました。
よかった!

太極拳の動きにも興味津々

ついでに、私が習っている太極拳の動きを使った体操も少しお伝えしたところ、これにもとても興味を持ってもらえました。

いわゆる筋トレや他のスポーツの動きと、武術の動きはちょっと違います。
武術は、効率よく相手を倒すため、あるいは自分が生き残るための体の動き。
だから、理にかなった動きが取り入れられていて、体に負担なく行えることが多いんです。

そんなお話をしたら、A様、とても興味深そうに聞いてくださいました。

いよいよ田んぼへ!田植え前の土づくり

ウォーミングアップが終わったら、いよいよ作業開始!

この日やってもらったのは、田植え前の田んぼの作業。
水を張った田んぼの土をショベルで起こして、足で踏んで、土を柔らかくしていきます。
こうすることで、田んぼの水が漏れにくくなるんです。

これが、結構ハード!なんせ水を含んだ土を掘り返すのでまぁまぁ重たいし、場所によっては草の根が貼っていて、ショベルが入らないこともあります。
でもA様、しっかりとショベルで土を起こして、足で踏んで…を繰り返してくださいました。

女同士でおしゃべりしながらの作業は、気がつくと時間が経ってしまいます。
この日も気がついたら1時間くらい作業した結果、最初はあまり水が張っていなかった田んぼが、だんだん田んぼらしい見た目に!
これには、達成感を感じたと喜んでいただけました。

オタマジャクシにカブトエビ!

作業中、田んぼの中に小さな生き物がたくさんいるのを発見。
オタマジャクシや、カブトエビ(田んぼに住む小さな甲殻類で、大昔からほとんど姿が変わっていないことから「生きた化石」とも呼ばれています)など。

「今はなかなかこーゆー生き物見られないから、見られて嬉しい」
とA様。

田んぼって、本当にいろんな生き物がいるんですよね。

「実は行ってみたい」人、意外と多い説

A様がこういう場所に行くんだ、という話を周りにしたところ、

普段そんなことに興味を示さないはずの旦那さんが
「俺も行ってみようかな」
と言い出したり、

不登校のお子さんを抱えたご友人から
「私も子供と一緒に行ってみたい」
と言われたりしたそうです。

普段は口にしていなくても、自然豊かなところで農作業をしてみたい、っていう人は意外と多いんだなと感じた、と話してくれました。

これは私にとってもうれしい発見!
もしかして、これを読んでくださっているあなたも、そのひとりだったりしませんか?

施術体験は鍼を選択

作業のあとは、施術体験の時間。
A様は鍼を選ばれました。

もともと左の腰が痛くて、右の股関節も硬いとのこと。
普段は、立ち仕事や家事で体を使ったあとに、腰や股関節が痛くなるそうなのですが…
この日は、紐を巻いていたせいかあまり痛くならなかった!とのこと。

ひもトレ、地味にすごい。

手足のツボで腰がラクに

鍼は、手足の末梢のツボに刺しただけ。
それでも、左側のお腹や腰の張りが取れて、腰痛が軽くなったのを実感していただけました。

「手足のツボで腰の痛みが取れるなんてびっくり」とA様。

そうなんです。鍼ってすごいんです。

なぜ足のツボが腰に効くの?

ポイントは、経絡(けいらく)。
経絡とは、東洋医学でいう「気血の通り道」のこと。
全身をめぐるラインのようなもので、ツボはその道の上に並んでいます。

今回、特に使ったのは胆経(たんけい)という経絡にある、足臨泣(あしりんきゅう)というツボ。
足の甲の、薬指と小指の骨の間にあります。

この胆経、走っているラインがおもしろくて、
目尻から始まり、頭の横、体の側面(脇腹)を通って、
腰や股関節のあたりを抜け、足の外側を下りて、足の薬指まで続いています。

つまり、A様の張っていた左のお腹の横や腰、そして股関節のあたりを、ちょうど通っているんです。
その走行ラインから考えて、足臨泣を選びました。

痛いところから遠く離れた足先のツボでも、同じライン上でつながっている。
だから、腰に直接鍼をしなくても変化が出るんです。

脈でわかる、体の冷え

脈診(手首の脈から体の状態をみる、東洋医学の診察法)をしたところ、脈が若干遅め。
脈が遅くなる理由の一つに、体の冷えがあることをお伝えしたところ、
これまでにも体が冷えていると指摘されたことがあったそうで、
「合ってますね」
と驚いておられました。

「合ってるんですね、脈診ってやっぱりすごいわー」
とつい一緒に驚いてしまったらA様に笑われてしまいました。

鍼灸師ですが、東洋医学の理論は理にかなっていて、そのシンプルさに驚くことはしばしばです。今回の場合は、温度による運動しやすさの変化。冷たいより暖かいほうが動きやすいのはなんとなくイメージできますよね。本当にシンプルな考えかたなんです。

自然の中で、体も心も整える

最後は、お互い持ち寄ったおやつでお茶を飲みながら、ゆっくりお話しする時間。

「久しぶりに自然の中で土に触れて本当に楽しかった」
と喜んでいただけて、

「こういう時間ってみんなに必要だと思う」
「今度は友達を連れていきたいです」
とも言ってもらいました。

うれしすぎる…!

やりたいけど、一人ではなかなか始められない。
そんな「ちょっとやってみたい」を、気軽に叶えられる場所でありたいなぁと、改めて思いました。

旦那さんやご友人も、いつか一緒に来てくれたらうれしいな〜なんて、今から楽しみにしています!

ご参加くださったA様、ありがとうございました!

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