誰かに癒してもらうだけじゃなく、自分で自分を癒したい。でもやっぱりプロの技でも癒してもらいたい。
そんな願いをどっちも叶えちゃう欲張りな企画。
土に触れる癒しの農作業で体を動かした後、鍼灸マッサージの施術体験も受けられる整える農と癒しの時間の開催報告です。
今回は、お一人でお越しいただいたF様の場合、をご紹介します。
お茶を飲みながら自己紹介
まずはお茶を飲んでひと息。
この日はF様と私、一対一での開催ということで、それぞれに自己紹介をしました。
短い時間とはいえ、これから一緒に作業をする仲間ですから、信頼関係は大切です。
ここら辺が普通の鍼灸院とは違うところ。
自己紹介をしながら、今日の流れをご紹介しました。
準備運動〜ひもトレで身体をゆるめる
少し緊張がほどけてきたところで、準備運動。
私のおすすめは、ひもトレという手芸用の紐を体に巻いて行う運動方法です。
この「ひもトレ」は、ひもを体に巻いて動かすことにより、何もない状態での運動より効果的に体を動かすことができたり、単にひもを体に巻くだけでも体の状態が変化するという不思議なもの。
それを実際に体験してもらうことで、ご自宅でも効果的でかんたんな運動が続けてもらえるのでは、ということでご紹介しています。
F様にも実際体験してもらい、不思議な体の変化を感じてもらうことができました。
本当に100円均一の紐でできちゃうので、皆さんにもっと知ってもらいたいなと思っている運動法です。
畑へ移動、いよいよ農作業
ウォーミングアップが終わったところで、いよいよ作業開始!この日やったのは、
- 野菜の種まき
- 稲(お米)の種まき
- 畑の草刈り体験
の3つ。
まずは土を準備し、そこにそれぞれの植物の種類に合った間隔、深さで種をまき、土をかぶせてしっかりと鎮圧し、丁寧にお水をあげるという作業。

特に難しい作業ではないので、誰でもやっていただくことが可能です。
土に触れる時間って、それだけでなんだか気持ちが落ち着きますよね。
施術体験、庭を眺めながらのマッサージ
農作業のあとは施術体験の時間。
F様はマッサージをご希望でした。
なおかつ、畳に横になって受けたい!ということで、お庭が見える縁側近くの畳に座布団をしいて横になり、お庭を眺めながら受けていただきました。
今時、ゴロンと畳に寝転がるって、なかなかできない体験ですよね。

準備体操と農作業で温まった体だからこそ、マッサージをした後もほぐれやすく、より効果的な施術になったと思います。
このセット、めちゃくちゃいい!企画しておいて自画自賛です。
「運動しなきゃ」と思っていても動けない
施術をしていると、自然と身体のお悩みの話になってしまうものです。
F様、お仕事がリモートでデスクワーク中心で、気づけば一日中家から出ていないことが多い、と教えてくれました。
肩こりや首こりがひどくて、「運動しなきゃ」「たまには歩きに行かなきゃ」とは思うものの、なかなか重い腰があがらない。
結局、どこに行くにも車になってしまうし、運動する機会がない、とのことでした。
結構同じようなお悩みを抱えている人、多いと思います。
私も実はそうです。
身体の専門家・鍼灸師の私が実際やってること
で、私が実践している方法をお勧めしました。
- 「歩きに行く」をいきなり目標にするとハードルが高いから、まずは靴を履くだけでOK。玄関に出るだけでもOKということにする。そのくらいの小さいステップを毎日繰り返して、それができた自分をちゃんと認めてあげる。靴さえ履いてしまえば、「じゃあちょっと歩いてみようかな」という気にもなるし、外に出たついでに植物の水やりくらいならしようかな、という気持ちにもなる。
- 何か体を動かすことを一つでもやったら「これも運動になっている」という意識を持つ。(嘘みたいな話ですが、同じ体を動かすにしても、運動だと思って意識するだけで、健康効果がたかまる、というのは科学的にも証明されているのです)
運動がどう身体にいいのか、のメカニズム
もうひとつお伝えしたのが、運動がどうして身体にいいのか、というその理由です。
運動=健康のため、なんとなくふわっと思っているだけ、の状態よりも、具体的にどういうふうに身体にいいのか、より詳しくわかったほうがモチベーションもあがりますよね。
身体の不調、すなわち痛みや違和感を訴えている場所が治っていく過程は、めちゃくちゃざっくりいうとこんな感じ。
- 傷んだ組織を、血流やリンパ液の流れに乗ってやってきた白血球などが壊して運び去ってくれる
- そのあと、新しい組織を作るための酸素や栄養を、血流にのってやってきた赤血球が運んできてくれる
結局、壊れたものはちゃんと取り除いてから修理する。身体も、機械もそこは一緒。
取り除いてくれる人も治してくれる人も、どっちも血液やリンパ液の流れにのってやってくるということ。
なので当然この流れがどれだけスムーズにいくかが、回復のスピードを左右します。
だからこそ、循環を良くすることって、めちゃくちゃ大切。だから運動はとっても大切です。
だからといっていきなり無理は禁物
でも、運動だけでは治らない不調もある。
そもそも運動するのがしんどい、という場合は、マッサージや鍼灸などプロの力を借りて、先に動きやすい体を作ってあげるのも大事ですよ、ということもお伝えしました。
疲れ切って、凝り固まった身体でいきなり激しい運動は怪我のもとなので、そこは十分に注意していただきたいところです。
この日は、簡単な体操からはじめ、軽い農作業で実際に体を動かしていただいて、最後に施術も受けられ、「かなり体がスッキリしました」と喜んでいただけました。
体がしんどくても、運動やケアはなんとなく後回しになっている人って、めちゃくちゃ多いですよね。
すごくしんどくなってから、「たすけて〜」と駆け込むと、回復するまでにプロの手を借りたとしても、時間もお金もかかります。
加齢による変化もありますので、元通り、というわけにはいかなくなるというのもリアルな話。
そうなる前に、ちょっとしたレジャー感覚で、土に触れ、癒しの体験もしていただき、身体への意識も向けてもらえる、とても有意義な時間になるんだなぁ、と実際にこの企画をやってみて、私もたくさんの気づきをいただきました。
「整える」がまるごと詰まった1日
最後はまたお茶を飲みながら、お互い持ち寄ったおやつをいただく時間。
お仕事の話や、お体の悩み、気づいたら人生についての深い話まで。
作業と施術をご一緒したあとだからか、初めましてとは思えないくらい、いろんな話ができました。
大地に触れて、身体をゆるめて、心も開いて。
「整える農と癒しの時間」、まさにその名前通りの1日になりました。
ご参加くださったF様、ありがとうございました!
またこんな時間を、たくさんの方と一緒に作っていけたらうれしいです。
