食べられる庭、つくってみた実際どうなのか、全然結果報告していないことに気が付きました、ごめんなさい_(._.)_
というわけで、2024年の4月に造成。現在2025年10月。
1年半、という中途半端な時期ではありますが、おもいたったが吉日でちょっとふりかえってみます。
作り方や、その日学んだことはこちらの記事を参照にしてください。
滑り出しはまずまず順調
造成したのが2024年、4月初旬。
その日に種を蒔いたものは次々と発芽。

そこから7月の初旬ころまでは、なにかしら葉野菜がベビーリーフからやや育ちすぎレベルまで、収穫できていました。

収穫したら種を蒔く、という基本は忠実に守っていました。
5月の初旬,夏野菜の苗定植
夏野菜は果菜、ということで、低層に葉野菜、中層に果菜、という実りを期待していました(上の過去記事参照してください)
果樹は、造成した日に用意していなかった、梅の授粉木と、オーナー奥様の甘い柑橘が好き、というゆるいリクエストにお応えしたくて、デコポンを追加しました。
葉野菜は終了、果菜は成長がとまり、シソとバジル畑と化す夏
7月を過ぎると、種まきが適期とされている葉野菜はほとんどなくなり、蒔ける種がなくなりました。
どうしようかなぁとまよっていましたが、春に植えてとりそこなった野菜が成長し、花をさかせていたのと、大葉とバジルが繁茂。
まぁ、蒔ける種もないしボチボチハーブガーデンとしてたのしもうか、と種まきはお休み。

期待していた夏野菜の果菜は、みんな背丈が2~30センチくらいで成長を止めてしまいました。
ミニトマト3個、ナス1個が収穫できただけで、一向にうごきがなくなりました。あれ…。

果樹はブラックベリー、ラズベリーがちょっとずつですが実をつけてくれました。
貴重な恵みを、家族やオーナーさんと分け合い、とってもありがたくいただきました。

金柑も小さな実をつけてくれました。
夏から実を付けて冬に収穫するんだ!
と育ててみて改めて果樹栽培の期間の長さを実感しました。

一番葉野菜を育てやすい秋、結果は?
9月にはいり、秋冬の葉野菜の種まきの時期になりました。意気込んでたくさん種を購入。
夏の間に茂ったシソとバジルは一部を種取りのために残して撤去(結局余り活用できませんでした)
少し雑草も生えていたので、いったん生えている物は全部とってみました。
すると意外にニンジンができていることに気が付きました。
このニンジン、食べてみたけど、味も食感も超ワイルド。
流石、硬い庭の土に肥料もなしで生えてきただけあって、パワフルでした。

正直言って、一番印象に残ったのは「硬い!」ってことでしたw
とにかく生えていたものを取った裸の土に種を蒔き、刈草をかぶせてわくわっくと発芽を待ちます!
2~3日もするとアブラナ科のかわいい双葉がぴょこぴょこ。
わーい、これでまたベビーリーフ祭りだ!
と喜んだのは束の間。
このベビーたちが一向に育ちません。双葉のまま黄色くなって枯れていきます。

あれ~、なんでかなぁ。
諦めず、何度か種を蒔いてみましたが、結果は同じ。
そうこうしているうちに種まきの適期である9月10月は過ぎていきました。
結構な種を蒔き、全然成長しない。
11月に入ると、時期的に蒔ける種もへってきて、やがて諦めモードに。
考えてみれば、畑と違い南側の通りに面して生垣のある庭。
日あたりが圧倒的に悪いことが原因かな?と、思い、これはどうしたもんかなぁ、と悩んでいる間に冬に突入しました。
冬の間に金柑を5~6こ収穫できました。これまた貴重な恵み。
とってもありがたくいただきました。甘酸っぱくておいしかった。

作業としては家のイチゴをランナーから増やし定植したり、にらを植え付けてみたり、宿根系の苗を増やして種まきのスペースをやや減らす作戦に。
これで、次はもっと密植で種まきできるかなぁ。春はリベンジだ!
2度目の春の結果
いよいよ待ちに待った春。
年明けに梅、春には桃の花が咲き、収穫はないものの果樹たちの成長は確実に感じられる嬉しいこともありました。


さてさて、リベンジの春です。
ちょこちょこはえていた雑草はぬきとり、こぼれだねで生えてきたと野菜、と思われるものは残して、種まき適期の野菜たちを蒔きます。
このとき面白い発見が。
なぜかニンジンが、たくさん生えていました。
こぼれだね?とおもいましたが、去年花を咲かせるほどに成長したにんじんはおらず。
ふしぎだなぁとおもっていました。

そして、調べてみてびっくり。ニンジンって多年草だったんですね。
去年の夏にとりそこなった小さな根から再び発芽して、可愛い葉っぱをつけてくれていたのです。少しだけですが収穫し、若葉をサラダに入れていただきました。
香りが高くておいしかったです。
そして蒔いた種たちはほどなく、発芽!
春は日差しがよくあたるのでさすがに行けるだろう、と期待していたのですが、経過を見ると、秋と同じように双葉のまま黄色くなって枯れていきます。うーん、なんでだ?

それでふと、師匠のモリテツさんに聞いたことを思い出しました。
「おおきな木を抜いた後は、そのエネルギーがのこっているから、結構育つけど、その後はちょっと厳しいかも」
今、まさにその状態なのかもしれない。そう思いました。
我慢するしかないのか…。
見れば畑にはたくさんの草が放っておいても生えてくるのに、庭には草もあまり生えないことにも気が付きました。
これは、植物が育ちにくい環境であることの証明。
むーん!どうしたもんか。
思い返してみれば、去年の庭の造成前に、植栽を大胆に伐根、生えていた草も刈り取り、それをすべて庭から出してしまっていました。
大量すぎて置いておく場所もなかったので仕方がなかったのですが、さんざん庭の土から栄養を吸い上げていた植物たちを全く庭に返すことなく、追加でいろいろ植えて、更にそれも収穫してしまうばかり。
これでは、植物が育たなくなるのも仕方ないなぁ、ということで。
さいわい、去年の秋に剪定した生垣の樫の木は畑に残してあったので、そこから枯れ葉を回収し、庭の通路に敷き詰めるなどして、すこしでも養分を土に返すようにしてみました。

この間の収穫はニンジンの葉と、秋に植えたイチゴから数粒。

少なすぎてありがたみの増す恵みでした。
とりあえず行き場のない夏野菜の苗を植えてみることに
葉野菜は数回蒔いても枯れてしまい、このまま枯れさせるために種を蒔くのもなぁ、とだんだん種まきがおっくうになってきたころ。
畑に植えるスペースがなくなってしまった苗がでてきました。
でも、去年、夏野菜の果菜は庭では全くうまくいかなかったしなぁと思いつつ。
どうせ植えなければ枯れてしまうんだしとダメ元精神で地這いきゅうりとへちまを投入しました。


専門家たちのアドバイスは?
そしてちょうどそのころ、別件で師匠のモリテツさんと連絡を取ることがありそのついでに庭について相談。
「双葉のまま枯れるけど、協生農法は水も肥料もやらないんですよね」
ときいてみたところ。
「協生農法はたしかに肥料はやらないけど、そんなにこだわらなくてもいいですよ。たのしまないと!」
という優しい回答。
そう、正直言ってやっぱり全然収穫がないとちょっと悲しい。
協生農法にこだわりすぎて、自分の機嫌が悪くなっちゃうくらいだったら、ちょっとくらいルールからはずれたっていいや、と私も気持ちを切り替えることができました。
ただ、草も生えない庭の状態を説明すると
「やっぱりまだ植物が育ちにくいというのはたしかなのでちょっと長い目でみてやる必要がありますね」
とのこと。
お友達の養鶏家、清阪terraceのといいもの食べてるトリ達の鶏糞を使うことを相談してみたら
「入れすぎなければいいと思います」
とのお答えをいただきました。
並行して地域で循環型農業を行うお友達農家の団体「みずとわ」の循環型農業塾に参加。
その中では地域にあるものを使って作物をつくれるようになる技術を学ぶのですが、畑に積極的に取り入れるといいよ、と言われたのが山の落葉。
教えに従い、山にいったときには、山道の隅っこに溜まった落葉を回収して庭に運び、清阪terraceの鶏糞をその上に置き、とにかく2025年の夏は土を作ることに専念。
突然山中の道路に車をとめ、腰をかがめて座り込み、せっせとたまった落葉を袋に詰める、はたから見たらどうみても不審者にw
落ち葉がまとまってたまっている場所を見つけたら、袋詰めしたくてウズウズするようになりましたw
少しずつ現れてきた変化
そんなことをしているうちに、気が付けばあきらめ半分で庭に植えたきゅうりとへちまが、期待以上に成長。きゅうりは5~6本。へちまも1つですがそれなりのサイズの実をつけてくれました。去年、夏野菜が20センチで成長を止めてしまったことから比べると、大きな進歩です。


うれしい!
そして期待通り、たくさんの草も生えてきました。

2度目の秋
そして9月。
その生い茂った草を刈り、いよいよ種まきです。
でも、去年の秋、今年の春、と蒔いても全然育たない、を繰り返した結果。
ちょっと臆病になった私。全面にまくのではなく、ちょっと仕切ってまいてみました。

あと、夏前に宿根のハーブを導入。
これでまた少し種まきスペースを減らすことにしました。
今度は旨く行くといいなぁ・・・。
次の結果報告はもう少し早めにまとめます!
ビフォーアフター
最後にこの1年半の庭の変化。


植物と天候、とにかく自然が相手の農。
思ったとおりに行かないことばかりですが、あれこれ考えながら手を打って、たまにハマるとめっちゃ嬉しいです。
そしてたまに食べられる恵みはとってもありがたく、美味しくてもうれしい、固くてもおもしろい。不審者に見られる行動を、ためらいなくとれるようになる自分もまた面白い。
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