私の猫歴史④2度目の里親募集

初めての保護猫活動に失敗し、人間より猫の方が多くなってしまったわが家。
猫4匹の大所帯になったその2年後、失敗は許されない里親募集に挑戦することになりました。

運命的?な出会い

その年、姉がバイクで車と衝突事故に遭い、意識不明になり病院に運ばれると言う出来事がありました。
奇跡的におおきな怪我はなく、3日ほどの入院で退院してきた日の朝、その子猫たちに遭遇しました。


事故の前後の記憶が飛んでしまうほどの衝撃を受けながら、特に大きな怪我なく生還した姉。
なにかに助けてもらったような気がした私たちが、今度はこの子たちを助けてあげなければと言うような使命感に駆られ、保護することにしました。

おそらく生後1ヵ月位の子猫2匹。今まで外で育ってきたせいか、警戒心が強くすぐには触ることができませんでした。そのため、家にあったペットキャリーにの中に缶詰を置き、少し離れたところから予想見守りました。
しばらくするとお腹を空かせた子猫たちはゆっくりとそのキャリーの中に入っていきました。そこでキャリーの扉を閉めて捕獲成功。

その後は、前回、里親募集の師匠・Sさんから教えてもらった里親募集の準備を進めていきました。

病院で調べてもらったところ2匹とも女の子の姉妹猫でした。
1匹はグレーのサバトラ、もう1匹はグレーと黒と白が複雑にまじるサビ猫でした。

猫も結局見た目が大事…


実際に里親募集に出してみると、サバトラの子には複数応募がありましたがが、サビ猫の子にはほとんど応募がありません。

サビ猫ってぱっと見あまり花がないので、好きな人は好きだけど、トラ猫と比べると圧倒的に人気がない。なんとなく予想していましたが、ここまで違うかと思い知らされました。

…いいんです。せっかく飼うんだったら、やっぱりみんなぱっと見てかわいい、ぴんときた子を家族に向えたい、と思うのは当たり前のこと。
私たちも里親募集に応募する時はそうやって決めてきました。責めることはできない。
できないけど…。
初めて里親募集本格的に募集する立場になり、あまりにも歴然とした差を見せつけられ、微妙な気持ちになったのは正直な感想でした。

ひとまず、サバトラの子に申し込んでくれた方とやりとりし、お見合いのためにおうち訪問するときには、人気のないサビ猫の子も連れて行きました。
そしてその場でこの子たちがとっても仲の良い姉妹であること。
サバトラの子は、特に警戒心が強く、姉妹と離す事は、かなりのストレスになることなどをご説明し、里親様候補の方の反応を見ました。

皆さん、そもそも1匹飼うつもりで応募してるのに、いきなりそんなこと言われても困っただろうと思います。

でも、実際、サバトラの子はとても警戒心が強く、保護して数ヶ月たっても、毎日一緒に暮している私たちにさえ、お世辞にもなついている、とはいえない人間嫌いな性格でした。
単独で里子に出す事はどうしてもためらわれた私たち。
「もう2匹でもらってくれる人が見つかるまで探し続けよう!」
と腹をくくりました。


募集記事に「姉妹でもらってくれる方を募集しています」と書き加えると、案の定なかなか応募がありません。
たまに募集があって、期待しながらメールを開封すると、やはり「サバトラ1匹だけで」言うご希望がほとんどでした。

奇跡の大逆転!

そんなこんなで、結局保護してから半年間我が家で過ごした姉妹猫。
女の子は半年過ぎると発情期を迎え、落ち着きがなくなって脱走の危険性が高まるので、避妊手術もわが家にいるときにすることになりました。

女の子の手術って、リスクも高いし、値段も高いんです。しかも2匹…。
いや、それはいい。それはいいんだけど、もう子猫、というにはかなり大きくなってきてしまいました。
里親募集において、やはり人気を決定づけるのは容姿、そして月齢です。
小さいほうがやっぱり人気があるのです。


このままでは本当に里親さんがみつからないんじゃないか。
でも、もう我が家では飼えない。
どうする…、やっぱり1匹だけでももらってくれるところに出すほうがいいのか。
いや、でもやっぱりそれはかわいそうだ。

など、夜な夜な人間姉妹は半泣きになりながら葛藤を繰り返していました。

そんなとき、とうとう奇跡のご縁がやってきます。

里親様候補に名乗り出てくださったのは、我が家から車から20分と言うご近所にお住まいで、ご両親と娘さんの3人家族。(それまでは車で1時間半くらいのところまでお見合いに行っていました)
娘さんの中学進学を機に、念願だった猫を家族に迎えたいとの事。
家も近い、ということで、訪問ではなく、我が家に来てもらって、猫たちとお見合いしてもらうことになりました。

なんとなく、メールのやりとりでいい感触はかんじていました。
でも、これまでも何度も期待しては、残念な結果に終っていた経験から、

「まだだ、まだよろこぶのは早い…」

と、ドキドキしながら希望を確認。


「あの、確認なんですけど、姉妹で飼っていただける方を探しているんですが、大丈夫ですか?」

とお尋ねすると

「もちろんそのつもりです。どっちもかわいくて選べないし、引き離す事なんてかわいそうでできません」

とのお答え。

!!!

そう!それ!その答えを待っていたのです。
そう言ってくれる方と巡り会いたくて、ずっとずっと探していたんです!


その日の夜、人間姉妹は喜びにむせび泣きしました。
猫姉妹はなんのことやら、とおもっていたでしょうが(笑)

さてさて、初めて猫を飼うと言うそのご家族は、私たちがSさん仕込みの、なかなか一般の人から見れば「注文が多い」、と思われがちな飼育条件を見事に整えてくださり、姉妹猫は無事にそのご家族のもとに旅立っていったのでした。
ちなみにお届けしたのは、私の鍼灸マッサージ師の国家試験の前日でした。一生わすれない(笑)

半年も一緒に暮した猫たちとのお別れは、寂しくなかった、といえばウソですが、やはり努力が報われて、最高の里親さんのもとに送り出すことができて、本当にうれしかったです。

師匠からのお言葉

後日談として。

「はじめての里親募集が半年間も続くとは大変やったね」
と師匠のSさんから言われました。

「サビ猫ってな、ほんまに里親が見つからへんねん、はじめてで大変やなぁとおもっとってん」
とのこと。

そ、そうだったのか。でもそれを言わずにいてくれた師匠のやさしさにも感謝。
もし言われてたら、あきらめてたかもしれない。


しかも募集期間中、応募があるたびに、アンケート回答まるごと転送して、

「どう、どうですか?この人、大丈夫!?いけると思います!?」

と師匠に判断を丸投げしようとする、うっとうしい弟子姉妹に匙を投げることなく、いつもいつも丁寧に答えてくれました。

そして、最終的に決まった里親さんは、師匠も認めてくれる超エリート級の里親さん(もらってくれる人をランク付けするな、って話しですが(笑))でした。
ほんとに諦めずに探して良かったと思います。


ただあまりに最初の里親さんがあまりにも良い方だったために、この後保護した猫たちの里親募集に応募してくれた人にも、求めるハードルがたかくなり、私達の里親募集活動は、毎回なかなかハードなものになってしまったのでした(笑)

里親募集は子猫と暮らせるときめきと引き換えに、さまざまな葛藤とも向かい合わなくてはならず、なかなかハードです。
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