はじめての米作りの記録①種もみの入手と塩水選、種籾が高価な理由

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2025年は初めて種籾から自力で米を作るということに挑戦しました。せっかくなのでその体験をシェアしていきたいと思います。

なぜ米作りすることになったかはコチラから

稲の多年草化を目指した米作りへの挑戦

↑の記事にも書いてますが「稲の多年草化」を目指すべく取り掛かった米作り。オンラインではありますが、本を出版されている小川誠さんから直接教えてもらう貴重な機会に恵まれました。

多年草化に向いている稲の種類を質問したところ、「ひとめぼれ」という品種がお勧めと言われたので、まずはその種もみを入手するところからスタート。
当初小川さんが育てられた「ひとめぼれ」を譲っていただけるという話だったのですが、残念ながらあっという間に売り切れてしまったため、結局自分で入手することに。

種もみの購入

種もみを買ったことなどなかったのでちょっと焦りましたが、インターネットで検索したところ、意外と簡単に見つかりました。

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90品種以上の種籾(種もみ)の販売(にこまる・にじのきらめき・ミルキークイーン・陸稲(りくとう)・黒米・赤米・飼料稲など)や麦種子、大豆種子、野菜種子、農業資材など、少量のご注文も承っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。国内ならどなたでもお買い求めいただけます。昭和30年5月(1955年)農水産大臣の認可(主要...

↑で購入可能です。


種もみは100グラム、確か980円だったと思います。
いくら高くなったとは言え、お米10キロと比較したときの種もみの高価なこと!と今考えてみれば思いますが、当時の私は、入手できた喜びで金額のことなど全然気にしていませんでした。

種もみの選別方法・塩水選のかんたんなやり方

さて首尾よく種もみをゲットできました。
今度はこの種もみから、苗を育てるのに、適した重量を持った優秀な種もみを選別しなければいけません。

選別方法はいろいろあるようなのですが、私は講座で教えてもらった「塩水選」という方法を使いました。
水に塩を溶かし、卵を浮かべ、卵が500円玉位の大きさだけを水面に出る程度の塩分濃度に調節。
そこに種もみを投入し、沈んだものだけを選ぶという方法です。
少量の種もみだったので、家にあったブレンダー用の容器でやってみました。大きな容器だと塩がたくさん必要になるので100グラム程度であれば、これで全然問題なくできますよ。

最初に卵を沈めておいて、徐々に塩を投入してとかしていきました。

最初は沈んでいた卵が塩を水に溶かすとこうやって浮く。小学校の浮力の実験みたいで面白かったです。
そこに種もみをいれると、重いものだけが沈む。これが種もみにできるお米。

ヒノヒカリも一緒に育てることに

あ、そうそう書き忘れていましたが、ひとめぼれをメインに育てている横で、ヒノヒカリという種類のお米も育てることにしました。

こちらは前の年にオーナーさんが田んぼで普通に育てたお米。
でも、この土地で育ったこの土地の記憶を持ったお米、ということでぜひ種をつないでみたい!と勝手に苗づくりをすることにしました。

塩水選の結果と種もみの価値

ということで、ひとめぼれと、ヒノヒカリ、両方を塩水選で選別した結果がこちら

どちらも左側が種もみには適さない籾です。

購入したひとめぼれの種もみのうち適した重量を持っていたのが約8割位。
去年収穫した種もみは、残しておいたもののうち2割もないくらいでした。

種もみが高価な理由がここでよくわかりました。種もみってお米の中でも超エリートが選ばれている物だったんです。
きっと食べてもおいしいに違いないですが、それよりは次の世代につなげ、より収量もおおく、良い状態のお米を作れるようにする。

お米に限らず、種は一番大事、ということを改めて感じました。(つづく)

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