お灸が「効く」理由と「やけどの分類」

鍼灸マッサージ

ものもらいのお灸治療実践は継続中。痛みは完全に消えました。
あとはポチっと瞼に残った脂肪粒のような塊が消えるのを待つのみです。

今回、見事に目薬に頼ることなく、ものもらいの症状改善に成功したことで、

「やっぱりお灸って効くんだ!」

と再認識した、「お灸の専門家・鍼灸師」の私(;^_^A

改めてお灸が効く理由についておさらいしてみました。

温熱効果

文字通り温熱を体にくわえることで、施術した部位を温め、血管を拡張し、血流を改善します。
それにより、酸素と二酸化炭素、栄養素と老廃物、など身体に必要なものを取り込み、不要なものを排出するはたらきが活発になります。

また血流よくなることで、身体を外敵から守ってくれる白血球の動きもよくなり、感染症などにもかかりにくくなります。

これらの効果が身体の状態を改善してくれます

ごく軽いやけどによる身体修復機能の活性化

先日のブログでお灸の治療効果の真髄は、意図的にやけどをつくり、皮膚に微細な損傷を与え、免疫反応を活発化させ、身体の不調を改善することにある、とご説明しました。

「微細な損傷」を与えることで、体の免疫反応はその損傷を修復しようとやる気スイッチがオンになる、というイメージですね。

・こわれたところを取り除くはたらき
・新しい細胞をつくって元通りに戻そうとするはたらき

などが活発になります。

これらの効く理由から考えると、やはりお灸は「ほんのちょっとやけどするくらい」の熱さを感じるほうが、治療効果は高まる、と言えますね。

でも「やけど」って痕が残るんじゃ?と心配される方、いると思います。

そこでやけどの分類についてご紹介

やけどは深さによりⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度に分類され、それぞれ症状が異なります。その深さは皮膚組織(皮膚は外側から、表皮・真皮・皮下組織(脂肪)で構成されます)のどの部位まで損傷されているかで決定されます。皮膚の薄い子供や老人では損傷レベルは深くなります。
また、同程度にやけどを受傷しても、体の部位により皮膚の厚さが異なるため(手のひらは皮膚が厚く、手の甲は皮膚が薄いなど)損傷レベルに違いを生じます。
浅いやけどは痛みなどの症状が強く、深くなるに従い痛みは少なくなっていきます。

 Ⅰ度Ⅱ度Ⅲ度
損傷レベル表皮より浅い表皮、真皮皮膚全層・皮下組織
症状(外見)赤み(充血、発赤)水疱(水ぶくれ)乾燥(黒色、白色)
症状(自覚)痛み、熱感(熱い)痛み(損傷レベルが深くなるにつれて痛みが減少)無痛、感覚なし
治癒期間数日1~4週間1ヶ月以上
傷跡残らない残る場合と残らない場合がある残る

Ⅰ度熱傷

Ⅰ度のやけどは表皮のみのやけどです。外見上、皮膚が赤くなり、痛みを伴います。通常数日のうちに傷あとなくなおります。

Ⅱ度熱傷

Ⅱ度のやけどは表皮だけでなく、真皮にまでおよんだやけどです。外見上は水泡形成(水ぶくれ)しています。Ⅱ度のやけどはその深さによりⅠ度にちかい浅いものと、Ⅲ度にちかい深いものに分けられます。痛みが強い場合には浅いもの、痛みが弱い場合には深いものであることが多いです。Ⅱ度の浅いやけどは傷あとを残さず治癒します。一方Ⅱ度の深いやけどは傷あとが残ることが多いです。治療期間は範囲にもよりますが1-4週間ほどです。

Ⅲ度熱傷

Ⅲ度のやけどは表皮、真皮のみならず脂肪・筋肉といった皮下組織にまでやけどが及んでいる状態です。神経や血管もやけどでやられているため、外見上白色に見えたり(時に黒)、痛みの感覚もありません。手術等専門的な治療が必要になり、1か月以上の治療期間を要することも少なくありません。また傷あとが残ることが多いです。

https://jsprs.or.jp/general/disease/kega_kizuato/yakedo/yakedo.html

このように痕が残るのはⅡ度熱傷、と言われる水泡ができる程度のやけどです。

なので、水泡を作らないような熱さを自分で覚えて、それ以上の熱さを感じたらすぐにはずせるようなん環境を整えておこなえば、お灸治療で傷跡が残ることは避けられます。

万が一水泡が出来てしまった場合に備えて、初めは皮膚の目立たないところで試してみることをおススメします。

上記の商品のように、シールタイプのお灸であれば熱さによって、ハード、レギュラー、ソフト、ライトなどいろいろなものが販売されていますのでろ使い分けてみてください。

ただ、やけどさせなくても、温熱効果はありますので、抵抗がある場合は、あまり無理せずじんわりとした温かさを感じる程度でとりはずしてもらっても大丈夫です。

お灸の効果を余すところなく受け取りたい方は、やけどのリスクはありますが、ちょっと熱めのお灸にも挑戦してみてください。


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