1組目の姉妹猫を、超ハイレベルな(だからランク付けするなって話)神様みたいな里親様におわたしできた、その半年後。
また1匹の子猫を保護。
しかしこの子は、なんとラッキーなことに、最初の里親様が引き受けてくださることに。
「実は拾っちゃったんです」と報告したら「うちの子にできますか?」とまさかのお申し出。
「えー!!いいんですか?いいんですか?」と渡りに船。地獄に仏状態なわたしたち。
(確かマンションの規約では2匹までって書いてたけどな…)
とチラッとおもいましたが、もうそんなことはどうでもいいし、どうにでもなる。
わざわざ猫3匹並べてご近所に見せる事なんてありえないし。
というわけで、検査して、最初のワクチンが済んだら早々に送り出しました。
超気楽にかわいい子猫と過ごせた私たち、これで味をしめた、というわけではありませんが、またその次の年、子猫を保護しました。
この時はお母さんが3匹の子猫を連れている状態で発見。そのお母さんはご近所さんのガレージでごはんをもらっている子でした。
でもまぁまぁ交通量の多い道を、子猫3匹引き連れていったり来たりしている姿を何度もみかけるたびにひやひや。
これは危ないし、出産可能なおかあさん猫がいるということは、今後も子猫が生まれる=不幸な運命をたどる子が増え続ける、ということです。
そんな状態が近所で繰り返されるのは非常に心臓によくない。
そこで、今回は初めてTNRに挑戦
TNRとは
T=Trap N=Neurter R=Return
の略。
どうぶつ基金さんの記事ご参照ください
Trap(トラップ): 捕獲すること
注意
- 猫がけがをしないように気をつける。
- 連絡先、目的など書いた張り紙をつける。
- 捕獲機を仕掛けている間、その場所から離れない。
- 猫が捕獲機に入ると速やかに布で捕獲機全体を包み込んで猫を安心させる。
Neuter(ニューター): 不妊手術のこと
注意
- 不妊手術済みの目印として、猫の耳先をvカットします。
- 全身麻酔がかけられているので、猫は痛くありません。
- 出血もほとんどないです。
Return(リターン): 猫を元の場所に戻す
注意
- 猫ボランティアさんは術後経過観測をすること
- 餌は置き餌をせず、猫が食べ終わるのを待ち、あとかたづけと掃除をすること。
- 捕獲もれの猫は速やかに捕獲してTNRを行う事。
というわけで、おかあさんの捕獲を画策。本来なら捕獲機を使うべきところでしたが…。
ごはんをあげてみたら、目の前でパクパク食べ始めたお母さん。
きっとお腹がすいていたんでしょうね。
その姿をみていると、なんとなく、イケそうな気がして。
無謀にもペットキャリ―と洗濯ネットを用意、噛まれても蹴られても大丈夫なデニムジャケットに分厚い手袋で装備を固めて二人がかりで捕獲しました。
今思えば、なんて無謀…。かわいそうなことした。
そしてアホなわたしたち。お母さんだけ捕まえて、子猫どうすんだ!って話ですよ。
お母さんがいなくなっておろおろな子猫たち。でも幸いご飯をもらっていたおうちのガレージからは離れません。
とりあえず、「お母さんの手術代はこっちで払うし、子猫の里親は責任もってさがすので」とご近所さんに子猫の捕獲を依頼し、まずはお母さんを連れて病院へ。
その後ご近所さんの協力もあり、無事に子猫3匹も確保。
あー、よかった。
お母さんは無事に手術を終え、傷の状態も大丈夫ということで元の場所に放しました。
そして子猫3匹は約束通り、里親探しをスタート。ノラのお母さんにきちんと仕込まれた3兄妹。
きっちり人間には威嚇を忘れず、立派なノラっぷりでした。前回保護した姉妹猫よりも激しい威嚇に頭を悩ませる日々。
はい、もちろんそんなときには師匠に相談です(てゆーか、最初から相談しっぱなしでした)
このまま3匹一緒だと、ネコだけで固まって人になつかないから、分けたほうがいい
とのこと。それ以外にもいろいろアドバイスをうけ、お家でお世話を続けました。
幸い、この3兄妹。3匹そろってとっても美ネコ。
里親募集開始直後から、たくさんの里親希望のご応募をいただきました。
今回も、やっぱり猫も見ためが大事ってことだなぁと、ちょっとしょっぱい気持ちを味わうことになりましたが(;^_^A
比較的早くに里親様のもとに送り出すことができたのでした。
とはいえ、紆余曲折はありましたが割愛します(笑)
この時も無事に送りだすことができてうれしかったですが、さらにうれしかったのはこの時ご協力いただいたご近所さんが、その後TNRに取り組んでくださったことです。
勇気を出してお願いしたおかげで、思わぬ波及効果。
おかげで、その後ごく近所で子猫を見かけることはめっきりなくなり、心穏やかな日が、やってくる、と期待したのですが…。
まだまだ猫神さまからの指令は続くのでした…。
さらに余談、避妊手術をして元の場所に放したおかあさん猫。
その年の冬に見かけたら、なんとふっさふさの長毛猫に変わっていました。
子育てしなくてよくなって、栄養がまわったら本来の姿になったようです。
ご近所さんが嬉しそうに「この子いい猫やったわ」と毎日ブラッシングしていました。
…うん、やっぱり見た目大事なんだな(しょっぱい)
しょっぱい想いも多い保護ネコ活動ですが、かわいい子猫とふれあえるし、かわいい子猫を幸せにできたらめっちゃときめきます。
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