せっかく暑い中、畑にでかけ家庭菜園で野菜を育てているなら、とことん楽しまないと損!というわけで、今回はトウモロコシを楽しみつくすお話しです。
トウモロコシの間引きは○○の収穫
トウモロコシは一株に一個に間引かないと、立派なトウモロコシになりません。間引く、というとなんだかもったいない気がしますが、トウモロコシは別。
だって、とうもろこしの間引いたヤツは「ヤングコーン」だから!

ちがう名前がついてるくらい、ヤングコーンとトウモロコシはちがう食材です。
ヤングコーンなんかスーパーで買います?私は買わないです(笑)
そもそも、ヤングコーンがトウモロコシの小さいのだってしらなかったです。
だから初めてトウモロコシを育てた時は、これが、ヤングコーン!と感動しました。そして、あ、だから「ヤング(若い)コーン」なのか、と納得。
まだある副産物をたのしむ
さらにうれしい副産物の収穫が!
それがこのトウモロコシのひげ!
そもそも、このながーくてほそーくてキラキラしたやつがびっしりとほっそりしたヤングコーンのなかにつまっていることに感動。トウモロコシの神秘です。

これが「トウモロコシのひげ茶」のもとになるんです!あの、韓国料理屋さんで良く出てくる奴です。買ったらまぁまぁしますよね。
ということで、作らない手はないでしょう。
さてさて、どんなふうに仕上がりますか。待ってる時間もときめきいっぱいです。
天日で干したトウモロコシのひげ、これを炒ります。

うちは土鍋でやりましたが、普通のお鍋でオッケーだとおもいます。
こんな感じでこんがり炒り、瓶に詰めて完成!

あとは普通にお湯を注いで茶漉しでこせば、立派なトウモロコシのひげ茶の出来上がり〜。

身体に溜まった余分な水分を排出し、浮腫を改善してくれる嬉しい効果もあるトウモロコシのひげ茶も、自分で作れるなんて最高にときめきます!
また食べ終わった後の芯をスープの出しに使うと、ほんのりトウモロコシ風味の野菜出しがとれるそうです。わたしはまだやったことないですが、やってみた方、ぜひ感想を教えてほしいです。
トウモロコシのいろんな姿を楽しむ
トウモロコシといえば、某有名メーカーのお菓子「〇んがり〇ーン」のイラストにもなっている、小さな粒がびっしり並んだあの姿を想像されるのではないでしょうか。
こーゆー感じ↓

しかし、実際にトウモロコシを育ててみると、これがトウモロコシの当たり前の姿ではないということを、知ることができます、というか嫌でも知ることになります。特に初心者のうちは(;^_^A
あのぎっしりならんだ粒粒はちゃんと受粉が出来た証。でもトウモロコシは他花受粉といって、他の個体の花粉でないと受粉できないという性質から、放っておくと少し残念な感じになるのです。
わかりやすいのはこんな感じ↓

でもね、ぎっしりと並ばずに、のびのびと育った粒はめっちゃ膨れる、とか。授粉したひげとそうでないひげはちょっと色がちがう、とか。
育ててみた人にしかわからない発見があって、それはそれで面白いものです。
あと。こういう不揃いな野菜に出会うことで、スーパーにならんでいる野菜の陰に、並ばなかった野菜たちの姿を想像することもできるし、農家さんの苦労にも思いを馳せられる。
そんな豊かな人間性もはぐくんでくれるトウモロコシ。
また時にはこんな不思議なトウモロコシがとれることも。

普通は、一つずつ雌花が咲くのですが、いわゆる双子ちゃんだったのか?
ちなみに片方は普通にトウモロコシ。片方はヤングコーン状態でした。
それぞれ美味しくいただきました。
時にこんな不思議な姿をみることができるのも、自分で育てる人の特権ですね。
家庭菜園だから味わえる、至福の美味
初めてに家庭菜園をやったとき、指導してくれた人から、「トウモロコシはできるだけ収穫してすぐ食べたほうがいい」と教えてもらいました。
収穫から時間がたつと、どんどん実の中の甘味が失われてしまうらしいのです。
というわけで、言いつけ通り、畑で生食してみると。生なのに!甘い!ってゆーか、生で食べられること自体におどろきました。
今年もちょっとだけ生食してみましたが。
うん、やっぱり甘い。
持ってかえってゆでて食べても、買ったトウモロコシと比べると、格段においしいです。うま~。
やっぱり食べた時のときめきは格別ですね。収穫してすぐ食べられるのは自給農に取り組んでいる人の特権でもありますね。
また私はコンパニオンプランツとして枝豆を植えます。
コンパニオンプランツとは、いっしょに育てることで、お互い良い影響を与え合うことができるという植物のことです。
豆の根に住む根粒菌が、土中にトウモロコシの大好きな窒素を固定してくれることで、トウモロコシの成長を助けてくれる、という。なんとナイスな相棒なのでしょう。
このトウモロコシと枝豆は、収穫が同時期になりやすく、しかもどっちも獲りたて、茹でたてがおいしい。
というわけで、なんと豊かな食卓でしょう…。

夏休みの自由研究にも!トウモロコシの芯をエシカルに捨てる
トウモロコシを収穫してきて、表の葉をはがして、食べ終わると、芯がのこる。この廃棄部分の多さには全然ときめきません。
しかし!だからこそ思いついたこの実験
基本猛暑の日本列島。猛暑だからこそ簡単にできる、そんな環境問題対策があります。
それはズバリ
生ごみを干す
家庭から出る生ごみ1tを運搬するための燃料消費によるCO2の排出量は15.9キロ
家庭から出る生ごみ1tを燃やすための燃料消費によるCO2の排出量は1979キロ
(NPO法人生ごみリサイクル全国ネットワークさん参照)
生ごみには多くの水分が含まれるので、干して水分を飛ばせば、CO2の排出量を減らせる=温暖化対策になる!ということで!
このトウモロコシの芯で実験してみました。
干す前の重さをはかり

ふむふむ、60グラム
たったの半日、干してから再計量

おお、43グラム。なんと、17グラム減少。
ということは〇キロのCO2を削減できた!ということになりますね!(計算してください〜笑)
これはときめくなぁ。0円でときめきをゲットできて環境問題の解決にも貢献できましたよ(笑)
しかし、オチとして、これ、畑に返すのでそもそもゴミとして捨てない予定でした笑。畑で採れたものは畑に返すようにしています。
これまたときめく循環する暮らしです〜。
・もう種を買わなくていい!種採りを楽しむ
私が今回育てたトウモロコシは「白もちとうもろこし」という品種でした。種は「野口のタネ」さんで購入。野口のタネさんは「伝統野菜、固定種の種」を数多く取り扱っておられます。
自給自足っぽいことをやりたい私としては、種とりができないかもしれないF1種よりは、やっぱり安心して種がとれる固定種がいいなぁ、と思い購入したのですが。
なんせ家庭菜園なので、そんなに蒔けるスペースがなく。なんと3年間もつかえました。(3年たっても発芽率はほとんど落ちず。とっても優秀な「野口のタネ」の種)
というわけで、3年かけて使い切った今年。いよいよ、種とりに挑戦です。
やり方はいたって単純。皮をペロっとむいて、ただただ乾燥。これで、いい感じに乾いたら冷蔵庫で保管すればよい、とのことでした。

芯からはがすときに傷つけたりしないか心配ですが。来年はこれでトウモロコシ栽培に挑戦するつもりです。
ちゃんとできるかドキドキ。きっとこれで収穫出来たら、また一段とときめけるだろうなぁと、今から楽しみです。